前向き思考でゆるりと生きる。

人の振り見て我が振り直す。

アナログライブvsデジタルライブ

最近ではコロナ渦により、

デジタルデバイスで動画や映像として、

コンテンツを楽しむことが多くなりました。

 

・音楽ライブ

・演劇

・コンサート

・フェスティバル

・イベント

 

これらは完全になくなったものばかりではなく、

規模を縮小したり、

人数制限をかけたりして対応していることもあります。

 

今後の展開として、

デジタル配信は加速していくと思われます。

 

 

デジタル化することは、

効率的・生産的・情報流通に優れているといった様々な利点がありますが、

人の感情を揺さぶる精神面ではリアリティには欠けるため、

生ライブを通じて得る情報量でも、

あるいはその対象から感じ取るものは全く違ってきます。

 

例えば、

アーティストのCDやデジタル配信で音を聞いたときと、

ライブやコンサートに行って生の音を聞いてみると印象が違う。

といったことはないでしょうか。

 

他にも、ライブ映像をDVDや有料の限定配信などで観たけど、

やっぱり生のライブがいい。

画面越しでは臨場感もないし空気感がわからないので楽しめない。

 

そんな熱狂的な人たちばかりではなく、

普通のファンやお客さんでもそう感じるはずです。

 

それもそのはずで、

五感が感じ取る情報というのはとても大きいものです。

 

基本的にデジタル配信で得られるものは、

「特定箇所からの音」と「2Dスクリーンから見る視覚情報」、

そして、今いる環境から体感で得る空気感です。

 

見聞きしている情報と生活音やいつもの背景が入り混じる空気感が、

大きなギャップをもたらしているのです。

 

これを休息しながら楽しむことが出来るか否かにかかっているといっていいでしょう。

 

本来では、

ライブ会場などにいることで、

集中して楽しむための音響システムだったり、

飾り付けだったり、

同じ目的で集まる仲間たちであったり、

一番大きな本人が目の前にいるという現実といった状況です。

 

AI技術が発展している現代において、

スクリーン越しに移っている人物が本物かどうかが、

下手をすれば分からないかもしれません。

 

対話型であれば、

繋がっていると実感がわくので多少は本物である真偽は掴めるでしょう。

 

でも、

仮にただ流れているものを見ているだけであるならば、

すでに撮られた映像を流しているかもしれないのです。

 

生か録画かも断言できず、

本人の目の前にいて見つめることも出来ず、

臨場感や特別感を抱くことも叶わず、

まして一緒に楽しむ大勢の人もいない。

 

そんな環境や状況で真にライブを楽しめるかと考えると疑問です。

 

・映画は映画館がいいという人と家でもいても映画は映画だという人

・生でも映像でも同じという人

・自由な姿勢で寛いでみたい人

・身内や仲間と一緒に盛り上がって楽しみたいという人

 

お客さんには多種多様な楽しみ方がありますし、

全員が同じではないのも当然ですが、

デジタル化が加速していく中でも、

生でみることを大切にしている人も多くいるという現状から

画面越しにしかいない役者にはならないで欲しいと願っています。

 

 

マーケティングなんかだと商品パッケージなんかというと思いますが、

あるサービスを提供する際、

大事なのは付加価値です。

 

・歌を歌います。

・踊りを披露します。

・パフォーマンスを見てください。

・面白い話をします。

・芸術品を楽しんでください。

・演劇をします。

 

これらはメインコンテンツですが、

これだけではお客は「ほぉー。」「へぇー。」「ははー。」

と少し声を漏らしたり、

終わったら拍手をして終わりだと思います。

次にもまた来たいという気持ちになるかと考えると、

はまる人はおそらく少数でしょう。

 

メインコンテンツをさらに盛り上げるために大事なことは、

「会場設定であったり衣装や飾りつけをする。」

「合間にトークを入れる。」

あるいは、

「お客参加型にする。」

「そのライブならではのコンテンツを入れる。」

「限定グッズを販売」

「ゲストを入れる。」

「事後アンケートでプレゼント配布」

なんかの工夫を施すことで魅力が倍増します。

 

話が少し逸れたかもしれませんが、

生のライブに勝る魅力がデジタル配信になければ、

今後のファンの増加どころか減少に至るのではないかと考えます。

 

以前に電子本と紙の本の話を書きましたが、

どちらにもユーザーにとって良い点があって、

尚且つどちらのサービスも現存している。

ライブに関して言えばそんな時代になって欲しいなと思います。