前向き思考でゆるりと生きる。

人の振り見て我が振り直す。

情報断食の正当性は?

デジタル化やIT化が進み、

今や小学生でも電子デバイスを通じて、社会と繋がるツールを持つ時代です。

 

日本はデジタル後進国なんて言われますが、ITの世界は5年もすれば大きく変わります。

通信技術でいえば10年ごとに”G”という単位で世代が切り替わります。

generation(世代)のです。)

2020年を迎えた現在では”5G”と言われています。

 

 

実際、アップル社のスマートフォン規格iPhoneに関しては、

毎年のように次々と新しい端末が発売されています。

少し前まで「iphoneX」が出たばかりかと、私の記憶に新しいですが、

現在は「iPhone12」が発売されています。

 

IT技術の進化の目まぐるしいこの時代、

もはやインターネットに接続できない人は時代から遅れをとっている

といっていいでしょう。

 

アナログな側面も多くを占めている日本ですが、

では、スマートフォンを持っていない人はどのぐらいいるのか。

いわゆるガラケー使用者もまだまだ多いですが、

時代の波に取り残されるわけにはいかないと、スマホに変える人も増えています。

 

 

しかし、

インターネットに繋いでしていることは、

「ニュースやSNSに触れること」

これが大半を占めるのではないでしょうか。

 

外を出歩き、いわゆる歩きスマホやら、

待ち時間はじっとスマホの画面を覗く人たちを見てみると、

過半数は ”LINE” や Twitter” を開いています。

 

携帯電話が普及したころから他者と繋がりを持とうと、

PHSから、メール、そして現在はSNSにに熱中しています。

 

身近な人だけでなく、見えない人とも繋がることはとても素晴らしいことで、

数十年前からすれば考えられない時代です。

 

 

本来の人間は、

身内数十人規模の生活圏内で特定の規模のテリトリー内で

人生の多くを過ごしてきました。

 

自動車が生まれ、電車が生まれ、移動手段が多様化し、いつでもどこにでも行ける。

そして、インターネットが普及して遠くの人とも繋がりを持てる。

かつてないほどのテリトリーが拡大しているのですね。

 

 

じゃあ生活は豊かになったかというと、

人間慣れると幸せも豊かさも実感が薄らいでいくもので、

「豊かになった気がする。」とかそんな程度でしょう。

 

インターネットといつでも繋げられる状況により、

情報はいくらでも得られるような状態となっていて、

必要な情報と不必要だけど勝手に入ってくる情報とが混在しています。

 

スマホの通知音やバイブレーション、ライトが光る。

自分のタイミングでそれを見ることが出来ずについつい通知を確認する。

これって奴隷と同じだと思うのです。

情報という名の飼い主に飼いならされた動物と同じことです。

 

だから”情報断食”というのが必要になってくるのです。

元々”情報断食”という言葉はありませんでした。

 

 

情報を断食する。

これって何だろう。

断食というのは大抵の人が知っていると思います。

 

食事でいうと、粗食ともいわれていますが、

ざっくりいうと最低限の食事で生活をすることです。

現代の文明人(主に先進国)は食べ過ぎなんです。

 

しかも、栄養価の低いものを食べている。

ご飯を食べていれば元気になるとか、朝や昼はパンやシリアル、麺類で済ます生活。

 

いわゆる糖質では栄養が大して含まれていません。

野菜や果物、動物や海鮮からとれる栄養が殆ど入っていません。

だから食べているのに栄養失調だとか、

必要なものを食べ過ぎて生活習慣病となるわけです。

 

 

実はこれが「情報」という概念でも起きていると考えてください。

人の脳が処理できる量はある程度決まっていて、

見たこと聞いたこと、五感で得たことすべてを脳が処理していたら、

「脳疲労」というパンク状態になってしまします。

 

SNSの通知ってそんなに必要ですか。

・気が向かないけど、惰性でインターネットに繋いでいませんか。

・会ったこともない人の言動がそんなに気になりますか。

・そもそも今の自分に、新しい出会いや顔の見えない相手と繋がっていることが必要で   

 すか。

 ・なんでもインターネットで情報が得られると思っていませんか。

 

インターネットを否定するわけではないのですが、

必要な情報と正しい情報を見極めることが大事なのです。

 

得たい情報があって、

調べものに本を漁りに図書館や書店に行く人は今でも多いですが、

インターネットで調べるよりも「質」という面では、

正解に近いのは本である可能性は高いです。

 

インターネットは情報を与えている人は不特定多数で、

しかも中途半端な知識が散りばめられています。

「別のサイトではこういっていたけど、このサイトは正反対だ。」

なんてこともあるわけです。

 

逆に本を出すというのは、

匿名かもしれませんがどこの誰かが分かるように名前が記載されます。

それをインターネットで調べるとどんな人かがさらに分かります。

 

こういった意味ではアナログも捨てがたいですし、

インターネットの使い方として正しいのではないでしょうか。

 

ただ、

本は出版社が売れると見込んだ分しか流通しませんから、

真実ばかりが本に書かれるわけではないという側面も理解はしておくべきです。

 

 

情報断食の話に戻りますが、

必要な情報と正しい情報を得られれば後は不要なもの

ということで、

まずは、自分自身で取捨選択をする必要があります。

 

”何を調べたいのか。”

”どの程度の正しい情報が欲しいのか。”

SNSで何をしたいのか。”

”目的は何か。”

 

これらをはっきりと明確化することから始めるのが良いと考えます。

私自身、必要な通知以外はストレスにしかならないので、

スマホ端末がおすすめしていても通知設定は切ります。

 

このおすすめの設定もメーカーなどが決めているわけですから、

すべての人が必然に必要ではないのです。

 

 

「あれもいいな。」「これもいいな。」

こんな弱い誘惑に負けている状態でいいのでしょうか。

 

人に勧められればつい乗ってしまう。

屋台からパンの香りがして美味しそうだからつい買ってしまった。

実はお腹は空いていないし、

財布の中に余裕もないけど我慢できないから買ってしまった。

 

いい情報だと勘違いして、

あれもこれも見てしまい、気が付いたら時間を無駄に過ごしていた。

「あー、休みがあっという間に終わってしまった。」

よくあることだと思いますが、

情報に振り回されていることに気づくべきです。

 

こういった人にはぜひ「情報断食」に取り組んでみることをおすすめします。

関連書籍が出回るぐらいですから、

社会への警告とも受け取っていいのではないでしょうか。