前向き思考でゆるりと生きる。

人の振り見て我が振り直す。

加点方式と付加価値は同じ概念

前回は稀少性にこそ価値がるということについて考えました。

今回は、「付加価値」というものは「加点方式」という評価方法とよく似ているのではないか。という事に気づいたので、そのことについて考えます。

 

学生時代であったり、スクールに通っている人はテストは評価によって成績を決められることが大半だと思います。

又、会社での人事評価、上司による評価なども受けるでしょう。

 

では、その評価方法は何があるのでしょうか。

 

「点数評価」

いわゆるテスト。評価項目だったり問題があり、それについてこなしたり、解いたりし、それを点数化して評価される方式ですね。

 

「総合評価」

これは、テストなどの点数だけでなく、日頃の態度や成績、仕事ぶり、社交性、積極性、思考力、課題発見力や自己解決力など、目に見えないものなども踏まえた総合的な評価方法です。

 

相対評価

全体の中で、その人がどの立ち位置になるのかが分かるやり方です。例えば、評価対象の10人の生徒や従業員がいるとします。その中で、Aさんなら全体で何番目に優秀かを決めるものです。評価を受けるグループがいくつかあり、それぞれのグループで同じ点数の人がいたとしても、そのグループ内での順位が異なります。偏差値は相対評価に分類します。

 

絶対評価

点数評価も含め、他者の成績は関係なく、その人の達成度合いや成績をありのままに評価する方法です。成績優秀者が10人中8人ということもありえます。

 

「加点方式」

基礎配点は同値で、何か行動を起こして結果を出した際にプラス加点をされること。良い結果でなくても、努力や今後に繋がる行動をしていたりすること評価が上がる採点方式です。基本的なところが出来ていれば良いですが、それだけでは評価が上がらないのが特徴ではありますが、相手の長所やいい面を積極的に評価しようという面で評価を受ける側としても納得する人の多いやり方だといえます。

 

「減点方式」

いわゆる満点のあるテストの評価方法で、あるいはミスや損失を出すと評価が下がっていく方式です。ある一定のノルマであったり、求める地点に至っているかが大事になります。このやり方は、どちらかというと出来ていないところに目を向けるので、評価を受ける側は、完璧主義者や真面目な人ほど精神的なダメージを受けます。ただ、出来ていないところを把握し、改善するには良いといえるでしょう。

 

他にも評価方法は存在すると思いますし、どれが一番とかはなく、評価したい目的に応じて評価方法を選別するのが望ましいと思います。

 

この中でも、「加点方式」というのは個性を評価する仕組みでもあり、評価対象者のモチベーションであったり、意欲向上や精神面での安定にも繋がるので、迷った際はぜひ取り入れたい評価方式です。

 

この考え方って付加価値と似てないか?

と気づいたのでどこが似ているのかお話しします。

 

付加価値とは、ある事象に対して別の価値をつけることで、興味をそそられるようになったり、羨望・意欲や、魅力、存在意義を高めるといった副次的な要素です。

 

例えば、とある商品におまけをつけるだとか、有名ブランドとのコラボ、広告にインフルエンサーや有名人を使用したりだとか、まとめて買ったりすることで単価が安くなるといった販売手法も付加価値を高めるやり方です。

 

人間でいえば、接客員や営業員にはイケメンや美女を採用するとか、プロジェクトに経験値の高い人を起用するとか、独学で勉強して新しいスキルを手に入れるとか、研修や出張をさせて経験を積ませるとか、相性の良い人材と組ませてみるとか。

 

最近流行のネットコンテンツでは、定額制サービスの初月無料キャンペーンだとか、今契約するとお得なサービスが付くだとか、会員限定商品やサービスが手に入るとか、コンテンツやサービスそのものだけでは足りない魅力を補うものを添加することも多いですね。

 

こんな感じで、付加価値をつけると魅力や利益が倍増するわけですが、加点方式も、必要最低限の状態から何か行動を起こし、良いことをすると評価が上がる。

 

この部分は共通していると思うのです。

 

自分の魅力や能力を上げることは付加価値を高めることになり、結果的に加点方式として評価があがる。こういう構図が出来上がります。

 

又、どちらも周りと同じことをしていても価値も評価も上がりませんし、逆に、他と違うことに挑戦したり、自分なりに考えて行動することは、結果に繋がらなかったとしても悪いことではないはずです。

 

ですが、世の中自分のことばかり考えていると、

”余計な事はするな” ”なんで周りと違うことをする?”

と叱られることもあれば、

”君は個性がないよね” ”あなたの意見を聞きたい。あなたはどう思う?”

などと個としての主張を求められることもまります。

 

せっかく良かれと思ってやってみたことが裏目に出てしまったり、控えめでおとなしくしていると攻められたりと難しいことばかりですが、私が思うのは、「個性というのは何事にも替え難い価値がある」ので、個性は大事にすべきということです。

 

出る杭を打たれても、後悔はしないで欲しいですし、する必要はないです。

 

周りの様子ばかり伺って自分を殺していると息苦しいですし、そんな人材ばかりだと没個性集団になり、組織は弱体化してしまいます。

 

多少のリスクを背負ってでも前向きにとった行動は、次に繋がります。

続けていれば、初めは反対や批判されてもやがて認められる時が来るはずです。

無理のない範囲で、頑張ってみるのも良いかもしれません。