前向き思考でゆるりと生きる。

人の振り見て我が振り直す。

論理的思考は正しいが、多数派の感情論には負ける。

今回は、論理的に考えるということに焦点をあて、感情論との比較と、世の中どちらの要素が重要視されているのか考えてみます。

 

少し賢い方は、論理的に考えることが出来て、どんな場面でも有効に扱えると思います。

 

しかし、

考えなしに物事を考える人は、欲望のまま、感情のままに動くので全く筋の通っていないことになり、壁にぶち当たっても中々解決できないでしょう。

 

例えば、やるべきことが沢山あるときに、論理的に考えられる人は、”今やるべきこと”と”優先順位をつける”ことで、効率よくすすめるので要領のいいデキル人です。

 

又、論理的に考えられる人は時間の使い方も上手です。

やりたいことや、今やりたくないことは誰でもありますが、「今やらなければいけないこと」と「後からやってもいいこと」に分けて考え、「いつやるのか」「どれぐらいかかるのか」といった要素も含め、おおよそでも時間配分というのを考えながら行動します。

 

逆に、欲のまま感情的に考える人はそのときしたいことにしか目を向けず、とりあえずやりたいことを始めます。

ゲームをしたいと思えばゲームにとりかかり、昼寝がしたいと思えば昼寝をする。

 

時間の使い方はその人の価値観で決まるものですが、何も考えずに過ごすのと計画的に合理的な選択をして過ごすのでは生活の質に大きく差が出ると考えます。

 

ここで、事例を出して論理的に考えるという作業をしてみようと思います。

 

最近、車の踏み間違いによる事故が多発しています。

(以前から多いという指摘はさておき)

 

車の踏み間違いをして事故を起こしてしまった人は、大抵自覚をしていて、

「アクセルとブレーキを踏み間違えてしまったので事故にあった。」

というのがドライバーの主張です。

 

これはおそらく事実でしょうが、周りからすれば、

「なんて危ない運転をするんだ。」

「殺す気か!?」

「運転免許持ってるのか。」

と、感情を露わにして攻めたいところです。

 

この後、このドライバーがするべきことは何か。を論理的に考えてみます。

事故直後の対応は省きます。

 

 

・なぜ踏み間違えたのか考える。

その時の心情や慣れによる錯覚、認知能力の低下、ドライビングポジションが不適切、買ったばかりの車や借りている車であることなどが想定されます。

自分一人で考えるよりも、家族や警察、教習所の教官など、他の人と一緒に振り返ってみるのもいいと思います。

 

・その原因は、どう解決すれば同じことが起こらなくなるのかを考える。

「ゆとりを持った運転をする」「注意の逸れるオーディオ機能はオフにする」「広い場所でアクセルとブレーキの位置を確認しながらレンジ切り替えを行う」「教習所で運転の癖などを見てもらう」「認知機能テストを行う」「運転のしやすい車に変える」「運転免許証の返納をし、移動手段を変える」

 

このように、原因と解決を具体的に上げることは論理的に考えることの一つです。

次は、気を付けようとか、事故の対応を行っただけでも何も解決しません。

 

 

一方で、感情論とは何かについてですが、

感情論とは、「好き・嫌い」「したい・したくない」「良い・悪い」で語ることです。

一見、何が問題なのか、普通のことだと思うかもしれません。

問題になる場合は、理由や根拠、筋道などが通っていないときなのです。

 

「これは良くない。」

と批判するのではなく、”これ”の”ここ”が”こう”であることが”〇〇”なので良くないと、具体的に示す必要があります。

これを示さないと、伝えた相手には疑問が残ります。

 

例えば、仕事終わりに食事や飲みに誘ったとします。

Aさん「今日、○○行こうよ。来るよね?」

Bさん「いや、今日はやめとく。」

 

Aさんの心情としては、「どうして断るんだろう?」「そんなに嫌なんだ。」「これから誘わないようにしよう。」なんて思うかもしれません。

でも、Bさんの中では、「今月のお小遣いがピンチだから行けない。」「友人と遊ぶ予定があるから行けない。」とか、ひょっとしたら、Aさんと過ごすのが嫌かもしれません。

 

Bさんがというべきは、理由を述べていうべきです。

「今日は、家族と家で食事をしたいんだ。いつも帰りが遅いから今日は一緒に過ごしたい。」なんてしっかりとした理由を言えば、Aさんも「今日は、都合が悪かったんだな。また誘うわ。」とお互いに気持ちの良い終わりになります。

 

こういった筋道の通った説明もまた論理的であるといえます。

 

タイトルに書いた、

「論理的思考は正しいが、多数派の感情論には負ける。」

ですが、

 

極端の例をいうと、

1人の人が、論理的に説明し、これが正しいよね。

と言ってとった行動が、

「いや、いや、皆これがいいって言ってるのになんで合わせないの。」

と、誰かの感情的な意見に乗っかって、多数派が勝ってしまうという世の中のあるあるです。

 

一人ひとりに説明したところで、「あの人が言うなら仕方ないじゃん。」とか、「わかってるけど、俺は周りに合わせるよ。」「この方が絶対いいじゃん。」と、もはや聞く耳を持たないと同然の始末になります。

 

多数派が勝つのが現実なので、論理性でばかり物事図ると仕事もそれ以外もうまくいかなかったりしますし、かといって、人に合わせて生きると自分が損をする。

ですが、賢く生きるには必須の力だと思います。知恵も技術もうまく使ってこそ意味がある。そういった認識を持つのが大事だと思います。

 

社会人なら分かっていて当たり前の話をしましたが、論理的思考は鍛えることで得られるますし、人生より良くするためには必要な考え方なので、ぜひ身に着けて、上手に役に立てていきたいですね。

 

 

最後に、

論理的思考について楽しく学べる書籍をご紹介します。

ストーリー仕立てでわかりやすい入門的な1冊と、論理的に考える上で大事な、具体化と抽象化のトレーニング本です。

 

 

こちらは、書店に並んでいることが少ない出版社なので、探すよりネットで見つける方が早いです。

 

 

私が、実際に買って読んだ本です。

書店で立ち読みして、これは自分にはない考え方で勉強しておきたい。と思って買った本です。「抽象化することとはどういうことか。」「具体化するのはなぜか。」といった疑問に答えています。