脳の癖を把握すると、自己コントロールがしやすくなる。
”皆さんの脳はどんな脳ですか?”
そう聞かれて、
「俺の脳は阿呆だからいかん。すぐに忘れる。」
「頭悪いんですよ。勉強もできないし・・・」
「勉強はそこそこ出来るけど、運動が全然だめ。」
「頭の回転が遅くていつも周りに迷惑ばかりかけています。
など、人それぞれ、脳のネガティブな面を話す人が多いのではないでしょうか。
ちなみに私が聞かれたら、
「頭が固くて融通が利かない。でも割と楽観的に物事を考えるようにしていて、ストレスを溜めないよう、あまり細かいことは気にしないようにしてる。」
といった感じで答えるかと思います。
脳の仕組みや役割は現代の科学や医学でも未知の部分が多いのです。
分かっている部分を少しだけご紹介すると、
元々、人の脳には癖があります。
脳は忘れることが仕事で、覚えようといくら意識していても忘れるものです。
ただ、一度脳が処理をしたことは記憶領域に保存されていて、完全になくなるわけではありません。
「あれ、思い出せない。」
という状況は記憶の奥底に眠っていて探し当てられないということですね。
どいうときに、人のは記憶力は高いのか、
”それは脳が働いいている時です。”
「え?いや、それは当たり前でしょ。」
そう突っ込みたくなりますよね。
じゃあ脳が働くときはどんな時か?
「空腹のとき」「危機感を持っているとき」「好奇心が働いたとき」「感情が動いたとき」「身体を動かすとき」「興奮したとき」
など様々です。
人の脳は寝ている時でも活動しています。
”レム睡眠”や”ノンレム睡眠”というのを聞いたことがあると思います。
脳は”レム睡眠”と言われる浅い眠りの時にも活動をしています。
そして、
”ノンレム睡眠”の時に脳が休息をしています。
脳は疲れないといわれてもいますが、寝ないとパフォーマンスが下がります。
記憶するというのは、脳にとっては負担なのです。
なので、とある”何か”を単体で記憶するのは難しいのです。
例えば、
「マーモセット」という知らない言葉を覚えるとします。
マーモセットって何か?も知らずこの言葉を覚えられる人はとても記憶の能力が高い人ですが、大抵の人は1週間もすれば忘れます。
いわれると、前も聞いたことがあるような気がするといった程度でしょう。
「マーモセット」は動物の名前で、ブラジルに生息しているサルの一種です。
見た目は画像のような感じ。
耳がふさふさとしているのが特徴である。
といった感じで、情報が多いほど記憶はしやすいです。
いざ思い出すときに、”きっかけ”となる情報が多いほど、関連付けで思い出しやすいということです。
ブラウザで検索するときにヒットしやすい情報量が多いほど検索結果の上位に上がってきやすいのと似ています。
記憶が苦手な方は、
”関連付け”を意識して覚えるようにしてみてください。
さて、少し本題に戻ります。
脳の癖は人によって偏りがあるというお話です。
以下の問いかけでも自分の脳の「特性」「特徴」「性質」などが分かると困ったときの対処法が見えやすくなると思います。
1.あなたは男性か女性か。
2.右利きか、左利きか
3.楽観的か悲観的か
4.思考の柔軟性は、柔らかい方か固い方か
5.脳の回転は速い方か遅い方か
6.論理的か感情的か
7.人を信じやすいか疑い深いか
8.集中力が高い方か、分散思考か
9.記憶力は高い方か低い方か
10.すぐに動くタイプか冷静なタイプか
11.繊細タイプか図太いタイプか
12.一人が好きか大勢が好きか
………
上げるとまだまだあると思います。
こういった個人の特徴は脳が作り出している部分も多いと思います。
特徴を知り、まずは現実を「受け止める。」ことから始め、「直すのか」「どう対処していくのか」に繋げることで、他人を比べず、自分に自信をもって生きることになるはずです。
「出来ると思って、周りに期待されて頑張っていたけれども結局うまくいかなかった。」
それは、自分が苦手なことなのです。
苦手なことは受け入れて、周りに助けを求めたり、得意分野を見つけてそちらを伸ばして頑張る方が遥かにいいですよね。
自分の”脳の癖”を把握して、自己コントロールをしていきましょう。
脳が疲れたら「瞑想」や「睡眠」、「タンパク質や脂質を摂る」など、脳のパフォーマンスを回復させたり上げることを忘れないようにする。
今回私が「脳」について勉強した本も上げておきます。
個人的に”池谷裕二”さんの著書は雑学的な要素もあり、読みやすく面白い本が多いです。
2冊とも文庫本なので、外にも持ち込みやすいですし、おすすめです。
コロナ渦で自分の時間が増えた人も多いと思います。中でも特に「自分を見失いがちな人」は、ぜひ自分と向き合う時間を大切に自分の”脳の癖”を知ることでこれからどう生きるかと考えることで、”自分らしく生きる。”ことに繋げて頂けたら嬉しいです。
こういう診断も面白いので暇つぶしにぜひ。